2022.02.10 05:51プライドと偏見時代劇(日本のも外国のも)は何となくあまり気が進まないのですが、これは少し見始めたら、そういうことを乗り越えて惹きこまれました。カメラワークがすごくよいと思う。舞踏会のシーンで、その人ごみの中をスイスイとカメラが分け入って、それぞれの人のことを物語っていく軽やかな心地よさが素晴らしい。草原を歩く、大自然の中でぽっつりといる人の、構図が気持ちよい。んー? もしかして? ドナルド・サザーランド? そうです。お父さんは、ドナルド・サザーランドでした。フェリーニの「カサノバ」やベルトルッチの「1900年」のグロテスクな変人ではない、理解があり心から娘たちを愛しているお父さんでした。最後お父さんの書斎のシーンが特に良かったです。最初の印象が悪い人の方が強く魅かれ...
2019.07.30 07:34「愛を読むひと」&「朗読者」アマゾンプライムヴィデオで「愛を読むひと」(スティーブン・ダルドリー監督)を観て感銘を受けて、その後すぐに「朗読者」(その原作。ベルンハルト・シュリンク著)を借りた。映画を観たのはずいぶん前で、本を読み始めたのもずいぶん前だけど、昨日、本を読み終わった。時間がかかった理由は寝る前に読んでいたので、まず本を手にすることが少なく、そしていつも読み始めてもすぐ寝てしまったから。つまらなかったからではない。原語はドイツ語だけど翻訳もとてもよい感じで、映画と同様に原作もとても感慨深いものだった。
2018.10.21 05:51世界の約束 -ハウルの動く城ーナウシカと同じときに、「世界の約束」も弾かせていただくことになっていて、こちらは歌の譜面をそのままチェロで弾くので譜面づくりは無かったのですが、この曲は意外と難しいと思いました。C durで、別に何も難しい技術は無いのですが、でもいつも自分が適当にしていることが露わになる感じで、ああ、なんでこんなに長いことやっているのにこんなに下手なんだろうと思います。「ハウルの動く城」も観たことないので観てみました。ご想像できるかと思いますが、鉄骨好きにはあの動く城はたまりません。なんか、筋とかよく理解していないですが、あの装置とか、変なキャラがいっぱいでてくるのとか、それだけで私としては二重丸です。
2018.10.02 13:26ナウシカ レクイエム「風の谷のナウシカ」ずっと題名は知っていましたが、この間初めて観ました。ある集まりでジブリの曲を弾くことになって、ナウシカ・レクイエムというのがいいと言われて、楽譜探しから始まりました。メロディーのところ、ピアノの方の持っていた楽譜はf-mollだけど、たぶんチェロだったらd-mollがいいんじゃないかと思いました。いろいろ調べて、良さそうなチェロとピアノの楽譜も楽器屋さんで見つけましたが、2700円。うーん、高い。(←いつもIMSLPなのでごめんなさい)すこし頑張ればなんとかなるのではないかと思い、インターネットにあったギターの譜面を見ながら、音源を聞きながら、MuseScoreでチェロとピアノの曲にしました。
2018.10.01 06:45アーティスト監督は、ミシェル・アザナヴィシウス(Michel Hazanavicius)。知らなーい、って感じだったのですが、観てみました。図書館でDVDがあって、知らない監督の映画を見てみようと思って、とりあえず「受賞」という項目があったのでそこに「カンヌ」と入れて検索して、出てきたのがこの映画でした。私としては、やっぱり「アカデミー賞」より「カンヌ」かな。映画は最近ほとんど見ないのですが、最近のものをどう引っ張り出してくるかは楽ではありませんが、少しずつ新しい人たちの中からいい監督を探したいです。これは2011年の作品、私にとっては最近の映画に入ります。
2017.11.02 15:00「動くな、死ね、甦れ!」映画を観た後ってこうだっただろうか。久しぶりなのでどうだったか思い出せないけど、とにかくこの映画を観て1週間くらい経った今、やっと呪縛が解けてきた。 アマゾンビデオとか、大きな画面のテレビとかできて、映画はずいぶん身近になったはずだけど、映画館で見る映画のこのような放心状態というか、体の中まで入ってくる感覚というか、そういう体験こそが映画を観るというのであれば、ずいぶん長い間私は映画を観ていなかったことになる。ずっと彼らのことを思っていた。ワレルカ、そしてガリーヤのこと。 それはちょうどとてもインパクトのある人と会った後のようなとてもリアルな感覚だ。映画を観た当日は家に帰ってもついさきほどまで一緒にいたのだという感じに包まれ、そしてその後数日...