ナウシカ レクイエム

「風の谷のナウシカ」ずっと題名は知っていましたが、この間初めて観ました。

ある集まりでジブリの曲を弾くことになって、ナウシカ・レクイエムというのがいいと言われて、楽譜探しから始まりました。メロディーのところ、ピアノの方の持っていた楽譜はf-mollだけど、たぶんチェロだったらd-mollがいいんじゃないかと思いました。

いろいろ調べて、良さそうなチェロとピアノの楽譜も楽器屋さんで見つけましたが、2700円。うーん、高い。(←いつもIMSLPなのでごめんなさい)
すこし頑張ればなんとかなるのではないかと思い、インターネットにあったギターの譜面を見ながら、音源を聞きながら、MuseScoreでチェロとピアノの曲にしました。

ちょっとクラシカルな感じの曲ですね。最初はストリングスで、そこをチェロの重音でと作ってしまいましたが、大丈夫かなぁ、私。
(再生ボタンで音が出ますが、テンポはゆっくり目に設定してください。それから、最後のところはチェロのハーモニクスで、ピアノの左手のAを引き継ぐ感じなのですが、この再生装置ではハーモニクスまでは実現できません。)

どういう映画なのかも観てみました。

ずーっとナウシカというのは動物の名前か何かだと思っていましたが、勇敢で優しい女の子の名前なのですね。


とても素敵な映画でした。

宮崎駿の映画って、飛ぶシーンが多いように思いますけど、たぶんこれはもうよく言われていることかもしれませんね。

今回、「世界の約束」も弾くのでこれも映画観とこうと思って「ハウルの動く城」も観ました。これも飛びますよね。あと何だっけ、「紅の豚」っていうのも昔テレビで見たけど、飛行機の話だったような。

私はチェロを弾くとき、何だか飛ぶことをよく思います。1曲弾くことが、一飛行。

途中で墜落する心配とか、ま、そういうことももちろん大きいのですが、何か弓と弦との関係、それを両手で操縦しているような、そしてうまく飛べるように、聞いてくださる方に景色がよく見えるように、浮遊感覚を楽しめるように、そして、ほぼ自分の中での幻想でしかないとは思いますが、「うまくいっている」感じという時には、飛行感覚があります。もちろん、飛行機を操縦したこともないし、走り幅跳びも全然だめだし、夢の中でしか自分で飛行したことはありませんが。

でも映画を見ていて、この飛ぶシーンはいいですね。好きです。気持ちいいし、たぶんアニメにしかこんなにうまくはできないのではないかなあと思います。

ほんとに私はジブリの映画は誰よりも観ていない人だと思いますが、あと宮崎駿に関して印象的だったのは、NHKか何かのドキュメンタリーで、「面倒くさいことやって、なんぼなのだ。」みたいなことを言われていたことです。確かにアニメの仕事はすごく細かくてほとんど進まないような感じはしますが、でもどんな仕事もそうだなと思います。

私も何かするとすぐ面倒くさいことが「待ってました」とばかりに出てくるのです。こんなことしてても時間の無駄なんじゃないかと思ったりします。でもそのときに宮崎駿のこと思い出すと頑張れるのです。

宮崎駿の映画には、その面倒くさいことをちゃんとやったことでしか出てこない「愛」が感じられて、やっぱりそういう面倒くさいことはやるべきなんだって、それをやりきることはすごい才能なんだと思います。


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