2023.12.31 11:57津軽海峡冬景色石川さゆりの津軽海峡冬景色、改めて感動しました。歌もいいし、彼女自身も素晴らしい。心からの歌、年取っても綺麗な人ってすごいと思いました。結局、上手いということも大事だけど、本気の演奏が惹きつける。生き方が出るというか。そして、このころの歌謡曲の歌詞は詩になっている。詩になっているというのは、情景が浮かび、その情景によって情感が湧き上がるということか。今こういう歌詞が出てこないのは、すでに出し尽くしてしまったからなのか、日本人がそういう詩心に関心を失ったからなのか。今の忙しい歌たちもそれはそれで素晴らしいけど、こういう歌も存在し続けていいのではないかと思う。(今の歌の歌詞はとにかく『頑張って生きましょう』みたいな直接的なものが多すぎて、説教くさい。)やっ...
2023.11.12 11:26ラヴェル ピアノトリオ皆さん、コロナが緩んでいろいろ旅行に行かれて楽しまれているようで、良かったです。私も昨日ラヴェルのピアノトリオを全楽章弾かせていただいてとても印象深い旅が終わった気分です。大変だったけど、一緒に弾いてくださったお二人と気持ちよく練習、本番ができて幸せでした。とても感謝しています。ラヴェルのピアノトリオ、ま、とにかく大変でした。トリオ以上の曲でこんなにうちで1人でも練習したのは初めてだったと思います。お話はずっと前にあったのですが、いろいろあって9月始めの初合わせの2週間前から泣きながら譜読み。他パートの陰符いっぱいのパート譜でしたが、それでも全然わからない。5拍子、7拍子、そしてパートによって拍子が違うのの組み合わせ。苦手なピチカートとトリルてんこ盛り...
2023.09.30 11:14井の頭通りー代々木上原周辺どれくらい前か、自転車で井の頭通りを渋谷まで行く遊びをしていた時があった。今思うとずいぶん暇だったのだなぁ。その井の頭通りのこの代々木上原のところあたりが好きだった。しかもこの夕暮れのころが。すっきりとした建物が並び、道もまっすぐで、しかも坂を降りる時に自転車は気持ちがよい。(もちろん上がるときはしんどいけど)今日は代々木八幡に友達のコンサートに行って久しぶりにこの井の頭通りを帰りに歩いてみた。いろいろ建物は変わっていると思うけど、地形が同じなので、私の好きな空気感は健在だった。自転車ではなく歩くともっとディテールが見えてきて別の楽しみがある。たぶん自動車だとまた違うのだろうと思うけど、自動車も気持ちよさそうだ。井の頭通りは永福町のあたりも好きなところ...
2023.09.06 13:32銀座みゆき通りもうお店はほとんど変わっているけれど、行き来していた30年以上前のみゆき通りの光と空気感は残っているように思いました。銀座はやはり特別な街で4丁目交差点からの中央通りはいかにもメインストリートだけれど、そこから垂直に曲がる通りにはちょっと趣きのある店々があり、平行に走る裏通りは表通りの裏口が並び、”ウラ”テーストたっぷりで大変よいのです。碁盤の目上のそれらの位置関係、まあ一言で言えばカースト制度がこの街全体の美しい構図となっているのかもしれません。みゆき通りの「ギャルリーためなが」はずいぶん前になくなったけど、ビュッフェを扱っていて、若い私などは一言も声をかけられずにゆっくり作品を鑑賞できました。ルノアールという丈の高いショウウィンドウのある当時でもか...
2023.07.01 02:47柔らかい針のような雨今日のような雨、ほっそりとしてサワサワとした音の雨が降ると、針のような雨、柔らかい針の雨と思う。そのイメージは自分のオリジナルではないのはわかっていたけど、その原典が何なのか、たぶん文学じゃないかとは思ったけれど、全く思い出せていなかったし、思い出そうともしなかった。それほど私の中にすでにずっと住っているものとも言える。それを今更探す必要もないと思いつつ、インターネットでこれほど簡単に見つかることに罪悪感も抱きつつ、見つけました。くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる 正岡子規あまりにも美しいその歌は、どこでいつ知ったかなどということも固有名詞も忘れ去られてなお、そのエッセンスだけが私の中に残っていたのだということに感動しました。本当に...
2023.01.06 04:36にんじん暮れにマンションの上の方に頂いた人参。下の実のほうはニンジンサラダ。上の葉っぱはこんなに元気に光ってます。この人参は実の色も濃く、硬くて、皮を剥く時ににんじんの香りが広がって、食べたときに、「そうそう、人参ってこうだった」という、しっかりしたものでした。最近のスーパーで買うのは柔らかくて水っぽくなっているのだと気づきました。人参嫌いの子も減ったんじゃないかな。
2022.12.21 14:50プレキュリー Poulet Curry ブリュッセルで働いていた時、アパートが会社の隣だったので、お昼は家に帰って何かうちにあるものを食べていたけれど、たまには‘ピクニック‘という近くのサンドイッチ屋さんでサンドイッチを買った。サンドイッチと言っても小さなバゲットに挟んだ形のものだ。お昼時にはオフィスから出てきたひとたちの行列ができて、ガラスに並んだ材料越し数人並んだ店員さんに注文した。一応、メニューのようなものはあるのだけど、シンプルにそのメニューを注文する人は少なくて、何は要らないとか、何は沢山載せろとかひとりひとりいろいろ細かく注文する。店員さんは素早くそれに対応し「コムサ?こんな感じ?」と言って了解をとる。その追加や削減の分は値段に反映するのかしないのかまではわからなかった。私はもち...
2022.06.30 14:49水を打つ昨日は朝夕にベランダに水を撒きました。嘘のようですが、水を打った先から吹く風が幾分ひんやりとします。部屋の中に入ってくる風も涼しくなります。今朝も打ち水をしました。テレビでは、電力不足も報じられていますが、バケツ1杯の水でこんなにすっきりすることはけっこう忘れ去られているのではないでしょうか。団地にいた子供の頃、夏の暑い日は母がホースでベランダに水を撒いたのを思い出しました。うちにはクーラーなんてありませんでした。コンクリから立ち上がる水の匂い。お店の前ではおじさんが打ち水をしていて、ゴムぞうりを履いた足は少し濡れてぞうりと足との間がぬるっと気持ち悪くなるけどそのうち直ぐに乾きました。もちろんその頃の暑さ以上の猛暑ですから、お年寄りはそれを理解してエア...
2022.06.17 11:21クラフトワーク ー マスクケース#33つ目のアイデアで作りました!破れてもまだ捨てられなかった懐かしの服の端切れを使いました。やはりボタンタイプのほうがおしゃれかな。ゴムの付け方を少し変えたら指に引っかかりやすくなりました。母は、あたしこっちにしようかなーとかウロウロして、まだあげるっていってないけど?
2022.05.28 13:33三鷹久しぶりに三鷹駅のほうに行きました。自転車で。三鷹の南口の駅前の通りをひとつ入ったところに小学校から中学まで習ったピアノの先生のお宅があって、いつもレッスンの帰りはその駅前通りを駅に向かっていき、バスに乗っていました。ピアノは好きでも嫌いでもなく、ほんとにただ練習もせずにレッスンに行っていたころのはなしです。今日久しぶりにみた景色は、もちろんすごく変わっている(かれこれ50年前)わけですが、意外なお店が残っていました。ー ホームセンターと同じものを売っている「名取屋」ー 当時からいつ無くなっても不思議はなかったスーパー、「三平ストア」(川崎銀柳街の川治屋並みの生命力)ー 駅に近い大きな文房具屋の「日本堂」(当時からファンシーグッズもあったけどそれほど良...