Timothy Chooi カナダ

1st round

佐藤卓史さんとのピアノでスタートしたプログラム最初のベートーヴェン、その躍動感語り口にすっかり耳が吸い寄せられました。

音の張り、響きが、音のスピード感が気持ちよい。佐藤さんのピアノがやっぱりすごくよい。時にそこまでやるかというような遊び心の入ったスフォルツァンドが楽しさを増す。そして無伴奏のバッハ、伸ばした音が語る孤独感、心の底の底の方にある沈黙の空気を音にしたバッハにしかない音楽の在り方を思い起こしてくれる演奏だ。そしてパガニーニの明るいエッジの効いた音がまた素晴らしい。 スリリングでありながら、言いたいことの安定感はがっちりあるのがいいなと思いました。 

Ludwig van Beethoven : Allegro assai (Sonata n. 8 in G major op. 30/3) 
Johann Sebastian Bach : Grave - Fuga (Sonata n. 2 in A minor BWV 1003)
Nicolò Paganini : Caprice n. 20 in D major (24 Caprices for solo violin op. 1)
Nicolò Paganini : Caprice n. 10 in G minor (24 Caprices for solo violin op. 1)

セミファイナルは5/8(水)20:00スタートのセッションの後半(つまり日本では5/9(木)の明け方)がリサイタル、5/11(土)15:00(日本では夜22:00)からコンチェルトです。楽しみ。

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