描かれたチューリップ

17世紀ごろのフランドル絵画には花瓶に生けたお花の静物画がたくさんあります。大体背景は暗めで光るように花が描かれています。その中にはたいていチューリップがあるように思います。それから植物画のようなチューリップの絵もたーくさんあります。

世界のいろいろな美術館で、所蔵している作品を高画質のデジタル画像でインターネット上で公開していることを知ってから、ファンアイクの次にはそのチューリップたちをずっと眺めていました。拡大してみていると、それは現実以上に生き生きと描かれていて、チューリップの花弁は艶やかで、そしてまたいろいろな表情をしています。よく見るとお花の花びらなどに小さな虫がいたりします。その小さな虫ももちろんきっちり描かれています。

そんな描かれたチューリップの数々を1枚にしてみました。

静物のことを英語でstill lifeっていうのですね。知りませんでした。静物画は動かないものを描いた絵画のことをいうと思いますが、そこに小さな動くものたちが描かれているのことに何だかちょっとユーモアを感じます。

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