Van Eyck

ベルギーに居た時に、たぶん初めてファンアイクの絵を見た。
そのディテールがすごい。

本当に夥しい量のフランドル絵画が、王立美術館、そしてブルージュ、ゲント、アントワープの美術館や教会に陳列されている。その数多の画家たちの中で飛びぬけた質感を持つのがファンアイクだった。
目を近づけてみても、その白や黄色などの絵の具から、この金色の衣の糸の質感が出るのか、宝石の表面の輝きと奥行きが出るのか、その謎は解き明かされない。ビロードはとろりとした柔らかさを保ち続ける。その絵が好きか嫌いかは別にして、彼の名が残るのは納得がいった。

Google Art Project というのがあって、あのとき見た驚きのディテールがここで見られることがわかった。

ゲント教会の何だかちょっと面白い影の部屋で見た「神秘の子羊」。この屏風1点だけ見るために入場料を払った気がする。その1部のそのまたほんの少しがこれです。

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