今日は早くも第1次予選の最終日。
《Eline Hensels (Pays-Bas, °1998)》
最初のオランダ人女性。この人は大柄な感じで、ちょっとざっとしている感もあるけれど、大胆と言うか、おおらかな音楽で、好感が持てました。
細かくきっちりというより、だいたいの感じで、でも大きく描くというか。イザイの最後も神経質な感じがなかった。
《Zachary Mowitz (États-Unis, °1996)》
ボッケリーニは皆さんc mollがすごく多いですね。そして、ピアノとの曲はヒンデミットとヤナーチェクが多くて、もうひとつのノクターンもいい曲なのにまだ1回しか(ベルギー人のとき)聴いていません。
さて、そのボッケリーニのc mollからこのZachary Mowitzさんは弾き始めました。
このコンクールの演奏、実は私、聴くだけしていることはこの時間帯は少なくて、いつも何かしながら、メール書いたりしながら聴いていることが多いのですが、彼のボッケリーニに耳が気持ちよく吸い寄せられる感じでした。和音が変わるところとかにフーンて寄りかかったり、耳が勝手にしてしまう。
こういうのって、この人の演奏のせいなのか、自分の聴く態度のせいなのか、わからなくていつも不思議なのだけど、引き寄せられる時がある。
その割にイザイは気が付いたら終わっていた。
でも、ヤナーチェクはまた耳が喜んでいる。
やっている「他のこと」のせいもあるとは思うけど。
この人は合衆国だけど、名前もちょっとそれ風じゃないし、演奏もアメリカ人という感じではありませんでした。何人という感じかと言われるとなんとも言えないけど、そうだな、オランダとかそんな感じでしょうか。(超適当ですが。)
《Yibai Chen(Chine (Rép. pop.), °2001)》
本物の中国人。本物のと言うとそうじゃない人に失礼だけど、欧米の国から出場していても中国人や韓国人ぽい名前の人がすごく多いですね。
この人は、中国から出場の中国人で、演奏も姿も、中国大陸の人って感じです。
最初のイザイからして、男っぽい!
ボッケリーニも大らかに歌う。おっ、この人、ANDRÉ JOLIVET のノクターンを選んでいます。楽しみ。
ボッケリーニ弾いているときの弾き方や顔の表情が好き。いやぁ、この人のコンチェルト弾くの聴きたい!! 少年のようなあどけなさが少し残った真剣な顔にドキドキしてしまう。
ノクターンです。ロングトーン1つ1つの色合いの選択にその必然を感じさせながら展開していく。
この人は、もう、聴かせる演奏をしっかりする人ですね。テクニックとかはわかりませんが、一流の演奏家と言えると思います。なんか、私の状態がおかしかったのかな。でも、いいとかどうとかいうのではなく、ほんとにちゃんと聴かせる演奏をしてくれる人、だから演奏家として成り立っているので、コンクールなんてまあどうでもよい気がしてくるのです。
でも、とにかくコンチェルト聴かせてほしいです。演奏が大きいからかな。
イザイの終り(なんかこればかり比べてしまう私)とかちょっと残念な感じだったけど、そんなことにこだわる審査員は人間が小さすぎると思います。よろしくお願いします。
休憩になりました。
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