阪田知樹 - ファイナル第2日

プロフィールヴィデオ見て、よく喋る人だということがわかったけど、このよく喋るというのも彼の大きな包容力の現れで、なんて言うか嫌味がない。

このファイナルのブラームスのコンチェルトも、気持ちよくぐんぐんと引き込まれてしまう。

でもそれは、彼の話を聴くというのではなく、「何でもいいよ。」「いいんじゃない? やろうよ。」って言ってもらうような感じ。弾力性のある受容力というか、来たものすべてにYes と言える体力というか、そういう柔らかく大きな力で、人に限りない安心感と優しさを与えて、ぐっと音楽の中に人を導いていくというやり方なのだ。

プロフィールヴィデオで「音楽は我々の世界を超えたところにある」と言っていたと思う。よく聞く気がするのが「自分の中にある音楽」といった表現だけど、その対極を行くようなこの彼の外向きの視点は、音楽をより柔軟で開放的で高揚感に満ちたものとして見せてくれるように思う。


0コメント

  • 1000 / 1000