阪田 知樹 (日本)- Piano 2021

エリザベートコンクール、セミファイナル。

3人の日本人のうちの一人、阪田 知樹さん。この人も知りませんでした。

最初にモーツァルトのコンチェルトを弾かれて、あ、モーツァルトの得意な人なのかなと思いました。あのモーツァルトの強引転調というのでしょうか、急カーブの和音の音の出し方がすーごくよくって聞き入りました。

そしたら、その次の現代曲、ドビュッシーもそれぞれの色が出てきて、そして最後のリストのソナタ h-mollは圧巻というのでしょうか。けして暴力的にならず、その不吉さ、強引さ、美しさ、無機質さをしっかりと語る落ち着いた演奏でした。

いや、ほんとにこれでも日本人かと思うような演奏です。

この人は、そう言っては失礼ですが、ぼうっとした風貌でぱっとみそれほど美男子でないけど、すごい大物な感じがしました。

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