チェロの赤ちゃん

机の引き出しの中からClarefontaineの小さなメモ帳が出てきて、そこに乱れた字でちょっとした日記のようなことがいろいろ書いてあった。
昨日の夜、見つけた。


そこに私のチェロとの最初の出会いがメモしてあった。 


 ***

4月19日 PM1:00
1992.04.21
上の4/19(日)に吉祥寺のサンロードのはずれで、チェロのレッスンを1:00-2:00にうけた。それからすごくよい感じになってしまった。
1年に1回あるかないかのストイックな感じ。今日のお昼は、とろろそばだけでよかった。こういうよいときには私は食べものへの関心がなくなる。シルクスクリーンのときはのざわなとごはんだけだった。ザ・バンドのラストワルツをみたあとも、一晩あけても、自分が今までとちがうところにいるように感じる。
このりんとした感じを 何にもっていくか。
とにかく、とても気持ちがよい。
***

 なんか、かわいい。(お昼なんだからとろろそばで十分じゃないのか。)

こんな感じで私のチェロって生まれたんだ。

いろいろあって、もうチェロを弾くことからなるべく離れるようにしようと考え、でも離れられない気持ち、これからどう方向づけたらよいのか、悶々とすることが結構長く続いている。「私が弾いていてもしょうがないし。」って何度も思って、そう言ってもいたかもしれない。

そんな中でこれが出てきた。 

出来はよくないけど、でもずっととても大切に思ってきたのは本当のことだ。

やめたくないという気持ちは大切にしていいと思った。 

(野沢菜とご飯だけだったシルクスクリーンのほうや、ザ・バンドのほうはすっかり遠ざかってしまいました。)

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