金木犀

今日の夕方、玄関の扉を開けて外に出たら、ひんやりと、ああ、と思い出す空気が用意されていた。金木犀の香りだ。

今年はいつもより早いのではないだろうか。

金木犀の香りは何か静だけれどわくわくとさせるものが潜んでいる。

お誕生日が近いことを告げる匂いでもある。

またひとつ歳をとるのに、まだ何も成していない。この一年も無為に時を過ごしてしまったという焦燥の波動も持ち込んでくる。

秋の透明感と、そして寂しさ。

そしてまた、新しい始まりに対して、でもこれから何かがあるかもしれないという根拠はないけれど力強い期待の匂いでもあるのだ。

私は、ここにお家を作りたいと思いました。お家というか、美術館というか、想い館というか。このブログのテンプレートが、私が思い描いているものにふさわしいフォーマットなのかどうかわからないのですが、ここに私は大切に思うこと、大事なもの、愛おしいものを、お部屋に並べて、いらしていただいた方に眺めていただいて、語り合ったりして、もしそれを通して、あなたと私とが心の共鳴を起こすことができれば幸せに思います。

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