エリザベートコンクール 2022 セミファイナル 3日目 第1部 リサイタル

《Simon Tetzlaff (Allemagne, °1997)》

EINOJUHANI RAUTAVAARA 2 Préludes et Fugues

CLAUDE DEBUSSY Sonate en ré mineur

DAAN JANSSENS Wie aus der Ferne

LUDWIG VAN BEETHOVEN Sonate n. 4 en ut majeur op. 102/1

この人の音、好きです。

すごく特徴があるというか、こういう声の人なんだって言うような音で、弾いている表情とか姿とかは変化が少ないけど、音楽はすごく雄弁。おしゃべりではないけど、言いたいことははっきり言っていますという感じ。そして、何よりも聴いていて疲れない。静かに喋っているけど、内容はすごい人といえばいいだろうか。

最初の曲はエイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-2016)というフィンランドの作曲家の作品だった。知らなかったけどいい曲。

そして、ドビュッシー。私はこのドビュッシーは弾いたことはなくて今ひとつ把握していないのだけど、聴いていてすごく楽しめる時と、なんだかあんまり面白くないときと、けっこう2分される。この人のは前者だった。

新曲も音のせいか、他の人のと違ってが聞こえた。

最後はベートーヴェンの4番。彼の音をキープしたまま、大人のベートーヴェン。というか、彼の音はベートーヴェンにとてもマッチする音だと思った。

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