はじまりました。
前回は1次予選は音だけだった気がするけど、今回は少なくともライブの時は1次予選から映像付き(つまりヴィデオ)で公開されました。
15時の部は最後の人をちらっと聞いて眠りに落ちてしまいました。
夜中に目が覚めて、つけたら今回出場の2人の日本人の一人森田さんがボッケリーニを弾いていました。知らなかったので中国人かと思ってしまいました。上手だけど今回の印象はちょっとこもったような音の持ち主のように感じました。
次の韓国のDongyeol LEEさんはぎりぎりの感じで掬い取るような音の出し方で、精神的な集中力がすごく高く、そうやって人を音楽に惹きこんでいくような演奏に思った。私の勘違いかもしれないけど、そのぎりぎりをボッケリーニの最後の方でちょっと踏み外したかもしれない。そういう意味でコンクール的にはわからないけど、私はこういう演奏好きです。
上の2人がピアノとの曲で選んだのが、ヒンデミットのPhantasiestuck(幻想的小品)で、この曲は初めて聴いたかもしれないけど、音(和音)がピアノとどう合っているのかわからない感じで進んで、一人でただ弾いていてもなかなか練習にならない曲だろうなとか思った。2回目に聴いたときは少し形が見えてきた。
その後、ライブでは聴けずに映像なしで音だけで聴いたStéphanie HUANGさんの演奏が一番気になったかもしれない。映像も見たかった。
ほっそりとしているけど豊かな響きで、イザイも重苦しくなく、優しく深く語ってくれるような演奏。そしてANDRÉ JOLIVETのノクターンでもそのキャラクターが生かされた演奏で、こういう近現代曲を聴いてよく感じる押しつけがましさ(エキセントリックな感じ)のようなものを感じることなく、その音の流れに気持ちよく耳を傾けてしまう演奏でとてもよかった。何回か聴いてしまった。つまりもう一度聴きたくなる演奏。
あ、なんとこの人ベルギー人でした。ちょっと意外。
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