マスクと日本文化


外ではマスクを外してよいと言われてから久しく、私は近所に買い物に行く時など外しています。風が顔に当たるのが気持ち良いし、空気もフレッシュ。
お店に入る時やバスに乗る時につけてそのまま外し忘れて、家の前でああ忘れてたーなんてこともしばしばありますが。(自転車の時は鍵のつけ外しのタイミングでバッグを開けるのであまりわすれない)

でもうちの周りの人や街ではまだ95%はつけています。うん、外してるのは多く見積もっても20人に1人かな。

テレビの街頭インタビューでつけている理由として、

ー「みんながつけているから」→さすが農耕民族ニッポン。
ー「お化粧しなくていいから楽。」→私はもともとお化粧しないのでどれくらい楽かがわからない。ファンデーションが顔に被っているのが嫌なのですが、お化粧を普段している人はマスクも気にならないのかな。
ー「マスクをしてから知り合った人が多く、外すのが恥ずかしい。」→ ??

最後にはびっくり。もちろん若い女性でした。じゃあコロナが終わってもマスクつけ続けたいというのがこの人の希望してることなんですね。(でもみんなが外せばたぶん農耕民族ニッポンの血が勝って外すかもしれないけど。)

隠すという美意識。日本人女性は笑う時口を隠すと言われて、確かに自分もそうしていると気がついたことも思い出した。
そっか。お化粧(これも生の顔を隠すためのもの)の代わりにマスクをするという考えか。平安時代の姫の扇のようなものか。

コロナで死者続出でも、顔を隠すのは不穏で超失礼という文化からヨーロッパ人がなかなかマスクをしないことを何でそこまでと不思議に思ったけど、外してよいと言ってもまだつけている日本人の方がよっぽど不思議がられるでしょう。
日本人はマスクが好きとは薄々感じていましたが、ここまでとは思っていませんでした。

コロナ環境で日本人のマスク愛はより一層高まり、今やマスクを外して外を歩くとは、かなり美的にも非常識な行為になってしまったのか。そんなことを勝手に想像して歩いていると、風景が一変して見えて来る。

日本人として、隠す美意識は理解できます。でも、もしこれからもずっとマスクをつけるのが日本の外出時のドレスコードになるのなら、もう少し美しいマスクが流通すると良いなと思います。アラブ女性みたいなののほうがいいかも。

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